医療コミュニケーション ペーシング
皆様
いかがおすごしですか?
来年度のスタッフの異動や退職、入職などを考えていらっしゃる頃ではないでしょうか。
新しい人間関係が作られる時期ですね🍀
ご存知かとは思いますが、話し合いの場や患者様との会話は、目的を持ち、相手の立場を慮り、言葉使いを意識できるとスムーズです😉
私はその辺りが全くできず、人前で話すのが苦手(というかできない)・・・
でも、看護の素晴らしさをもっとしっかり看護学生に伝えたいという気持ちをきっかけに、私はコミュニケーションを学び始めました。
学んだからといってすぐに現場で活かせたわけではなく、学んだのにできてない・・・と落ち込むこともしばしば😞
そんな方も多いんじゃないかな?と。
一人でも多くの方が現場で学んだスキルを活かし、看護のお役に立つことを願って私の体験をお伝えしますね☝️
ペーシング
ペーシングとは、相手と話すときにペースを合わすこと。
声の大きさ、話すスピード、表情、感情、言葉、視線の高さ、しぐさ、話題などを合わせます。
《経験談 その①》
実習後のミーティングで看護計画の発表をしている時。
計画が予定通り進んでいない状況の学生が、途中でうつ向いて言葉に詰まってしまいました。
シーーーーーン(゚o゚;;
(私の心の声)
ど、どうしよう、泣いてる??
ミーティングがすすまへんやん
なんて声かけたらいいんやろ??
うつ向いて表情は見えませんでしたが、呼吸は肩の動きでわかりました。
呼吸を合わせてみよう ←呼吸のペーシング
数回呼吸を合わせながら観察していると、ふと学生が大きく息を吸ったのがわかりました。
(私の心の声)
今や!声かけてみよう!
私「話せそう?」
学生「はい、○△□※・・・・」
と話し始めました。
呼吸で気持ちの切り替えのタイミングをつかんだといいますか・・・、続きを話さなきゃと思っている空気も感じていたので、呼吸の変化のタイミングで声をかけました。
こういう時(相手が黙ってしまった時)の声かけって、難しいなぁと思います。
相手の気持ちを無視して話させようとしても、なかなか話してくれません❌
相手のペースに合わせると、無理なく相手が話してくれるなぁと感じた経験でした😊
・・・呼吸をペーシングする
《経験談 その②》
電話相談を受けた時。
早い口調でポンポン話す方に、私は普段と変わらない私のテンポで対応していました。
先方が急に電話を切らなければいけない状況になり、後で連絡を下さることになりました。
次に電話がかかってきた時に、対応した別の看護師にまずその方が言ったこと。
「さっきの看護師さんじゃない人でお願い。なんか話のペースが合わないんだよね」
ガーーーーーン😱
(私の心の声)
これは、ペーシングできてへんかったってことやん💦
話のスピードが合わないことで、相手は話したい、聞いてもらいたいという気持ちが無くなったということ。
その日以来、電話から受け取るその方の話のペースやテンション、声の大きさや言葉使いなどをキャッチし、意識してペーシングするようにしました。
・・・話のスピードをペーシングする
学びを活かす
ペーシングというスキルを知っていたにも関わらず、身についていなかったことに気付き、
学ぶだけでは全く意味がないと強く思った出来事でした。
学んで数年が経っています。
相手に合わせるって疲れない?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、最初は疲れるかもしれませんが、だんだんそれが普通になってきます。
自然にペーシングできるようになり、ペーシングを意識した会話が普通になります。
コミュニケーションがスムーズになるペーシングは、信頼関係を築く事にもおおいに役立ちます‼️
ぜひ、目の前の患者様のために、看護師を目指す学生のために、コミュニケーションスキルをともに上げていきませんか?
ちなみに、コーチングアカデミーの授業では基礎2の単元でペーシングをお伝えしています。
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ナースコーチ 中村暁子